AIを活用した結合テスト作業手順書
(銀行業務システム向け・内部用)
※ 本資料はテストチーム内部向け作業手順書であり、
対外説明・顧客提出を目的としたものではない。
1. 目的
本手順書は、結合テスト工程において生成系AIを補助的に活用し、
テスト観点の網羅性向上および作業効率化を図ることを目的とする。
なお、テスト設計の最終判断および実施責任はテスト担当者が負うものとし、
AIはあくまで補助ツールとして利用する。
2. 適用範囲
- 工程:結合テスト(Integration Test)
- 対象:銀行向け業務アプリケーション
- 外部連携、バッチ処理、帳票出力を含むサブシステム
3. AI活用に関する基本方針
| 項目 | 方針 |
| テスト観点洗い出し | AIを活用する |
| テストケース取捨選択 | 人が実施する |
| 最終テスト仕様決定 | 人が責任を持つ |
| テスト実施 | 人が実施する |
対象者
※ テスト実施者はAIを使用しない。
4. AI活用ポイント
- テスト観点の網羅的洗い出し
- 正常系/異常系の抜け漏れ防止
- 状態遷移・連携パターンの整理
- テスト観点一覧のたたき台作成
5. 作業フロー(既存プロセス非変更)
- テスト対象範囲の整理(人)
- AIによるテスト観点案の生成
- テスト担当者によるレビュー・整理
- テスト観点一覧作成(既存フォーマット)
- テストケース作成・実施(従来通り)
6. AI活用の具体的手順
6.1 テスト対象整理(人が実施)
以下の情報を整理した上でAIに入力する。
- 対象業務機能概要(設計書レベルで可)
- 外部連携有無
- バッチ処理有無
- データ更新有無
- 帳票出力有無
6.2 AIへの役割設定(必須)
あなたは日本の大手銀行システム開発に10年以上携わった
テストリーダーです。
現在は結合テスト工程です。
単体テストは完了しています。
6.3 テスト観点洗い出し(AI)
- 正常系(業務主パス)
- 異常系(APIエラー、データ不正、連携失敗など)
- 状態遷移(未処理→処理済、抽出対象→抽出済など)
6.4 テスト担当者による整理・判断
- 重複観点の削除
- 単体テストレベル観点の除外
- 銀行業務として必須な観点の追加
- テスト観点粒度の統一
AIの出力結果をそのままテストケース化してはならない。
必ず業務仕様・設計書と突合し、妥当性を確認すること。
6.5 テスト観点一覧作成
- 画面表示
- 機能(正常系)
- 機能(異常系)
- 外部連携
- 内部連携
- バッチ
- データ整合性
- 障害/復旧
7. 内部向け簡易チェック観点
- この観点は結合テストで確認すべき内容か?
- 単体テストで既に確認済みではないか?
- 業務データの流れが含まれているか?
- 異常時の影響範囲が確認できるか?
8. 期待される効果
- テスト観点の抜け漏れ防止
- 結合テスト品質の均一化
- テスト設計作業の効率化
- レビュー・監査対応力の向上
9. 補足
本手順書は生成系AIの進化に応じて随時見直しを行う。
ただし、テスト設計および品質保証の最終責任は常に人が負う。
AIは「考える相手」、テスト担当者は「決める人」。